We'll Be Together
私は、ちょっとキレイ目な服装をしたいなってときに
足元はカッチリな革靴ではなくてスニーカーと合わせることが多い。
そのスニーカーでも、あまり見かけないフランスのPATRICK(パトリック)というブランドが好みだ。
このブランドを知るきっかけとなったのが、
80年代に、ミュージシャンのSTING(スティング)がキリンビールのCMで黒いスニーカーを履いていたのだ。
当時、白いキャンバススニーカー(簡単に言うと、いわゆる"ズック靴")しか
履いたことのない片田舎の少年の私が黒いレザーのスニーカー!
それもアメリカ製ではない、おフランス製という点で、とても衝撃を受けたのだ。
後になって、その型をリバプールだということを知る。
パトリックは、フランス製だが、そのモデルにはイギリスの街の名前を付けていたのだ。
スティングはイギリス人なので、浅からぬ因縁があったのかも。
80年代は、コンバース、ナイキ、アディダス、プーマというメジャーなブランドは
田舎のスポーツ店ですぐに買えた。
ベタなところを外したブランドだと、K-SWISS(ケースイス)、Kappa(カッパ)、KAEPA(ケイパ)、FILA(フィラ)、
Reebok(リーボック)、そのリーボックに吸収されたAVIAなんでのもあった。
そのなかでも、パトリックはマニアックすぎて、名古屋では見かけなかった。
ようやく買えるようになったのは20代中盤くらいになってからだ。
入手できてからも、
おお!あのスティングと同じスニーカー。
と悦に浸ったものだった。
スティングは、昔、The Police(ポリス)というロックバンドを結成しており、
「 Every Breath You Take 」邦題「見つめていたい」
(スティングが作曲し、ポリスが演奏した曲。
1983年のアルバム『シンクロニシティー』に収録)
モノクロのプロモーションビデオの大人っぽい佇まいに感化されて
それ以来、存在を知ることになった。
40代以上の人なら、ほぼ、誰でもメロディは知っているのでは?
ポリスは、その数年後に、活動を休止してしまい、
スティングはソロ活動をするのだが、
1987年リリースのアルバム。
『ナッシング・ライク・ザ・サン』 (Nothing Like the Sun) に
「We'll Be Together」「ウイル・ビー・トゥゲザー」が収録されている。
スティングは
1951年10月2日生まれで、子供の頃に、黄色と黒のボーダーのセーターを愛用していて
蜂を連想させることから、蜂の針(刺す)STINGというニックネームが付けられたそうで、
そのままアーティストネームにしてしまったのだ。
本名は、ゴードン・マシュー・トーマス・サムナー (Gordon Matthew Thomas Sumner)。
スティングは、その後も、映画「LEON」(レオン)でも主題歌「Shape of my heart」を提供しており、
これがまた、ぐっと渋くて泣けるメロディ。
最近では日本のクルマのCMで某ネコ型ロボット役なんてやらされているけど、
かつてのジャン・レノは映画「グラン・ブルー」(Le Grand Bleu)など本当に神がかっていた。
さて、スニーカーに話題が戻るが、
20代に購入して愛用してきたパトリックが、ずいぶんボロボロになってきてしまい
さすがに、貧相に見えてしまうと思い、買い足してみた。
というよりも、買い替えかな?
98年ごろにフランスから日本に生産拠点を移されたのだとか。
そのせいもあってか?
なんだか、マジメな作りになっているような気がする。
新旧比較
現行型のベロ
「MADE IN FRANCE」が誇らしげな旧型
「PATRICK」の文字が細め○にRが大きめの旧型
「PATRICK」の文字が太め ○にRが小さめの現行型
ソールの色も変わった。
ジーンズの始祖リーバイスも本国 アメリカ生産を辞めてしまったし、
「パトリックお前もか」 という気にならないでもないけど、
本来、モノは退化することはありえないわけで
進化として受け止めようと思う。
それに、まだ同じモノが入手できることはありがたいのかも。
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